風太郎の日記

日々感じたことや、出来事などを書いていきます。

「汚れた魂」 小説⑦

7 奔放な二人

その晩、二人で近くのラブホテルに泊まった。
若い二人に何も起こらないはずはなかった。お互いの愛情を確かめ合った後、これからどうするかという話になった。
「大丈夫。私が働くから。一日店に出れば日払いで何万円かになるよ。とりあえずはホテルに泊まって過ごすしかないよね。」
 次の日僕達は渋谷に行くことにした。
マクドナルドでハンバーガーを食べている時、ベルが鳴った。
彼女からだった。
僕は無視した。
ラブホテルの泊まりの時間になるまでどうしようかという事になったが、麗子がゲームセンターに行こうと言い出した。
モグラ叩きならぬワニ叩きを彼女ははしゃぎながらやっている。次は競馬のゲームだ。数千円分もコインを買って二人は色々な馬に賭けた。結構な量のコインを増やした。
ふと、
「これやろう。」
そう言った機械があった。
それは出たばかりのプリクラの機械だった。二人は続けて順番に撮った。なかなかよく撮れている。出てきたプリクラを彼女のバッグに入れた。
「そろそろホテルに入れる時間だね。」
僕達はそう言いながらラブホテルへと向かった。
麗子が仕事が終わってからホテルに入る日もあった。そんな時僕が彼女を抱こうとすると、
「抱きしめてくれるだけがいいの。」
そう言ってセックスを拒む事があった。
 それは、したくない日もあるだろう。僕はそう勝手に納得していた。
 そんな生活が何週間か過ぎたころ、僕はある事に気付いた。そうだ、ビジネスホテルに泊まれば夜遅くまで外に居なくても済むのではないか。さっそくビジネスホテルをタウンページで探してみた。何軒か電話して、安いビジネスホテルを見つけた。そのホテルは新宿にあった。一泊二人で一万二千円。
ラブホテルに延長しているよりははるかに安かった。けれど、一カ月で三十万円以上の部屋代……。どう考えても高い。麗子は週三、四日の仕事を五日に増やし、マンションを借りるお金を貯めた。
彼女は不動産が好きらしく、一人で時間のある時に部屋を探しにまわった。そこで渋谷にあるマンションを探してきた。
その部屋を見に行った時、窓からは教会が見えた。なんだかロマンティックな気分になったような気がした。